ニューユタカ #001「おはようございます!」
2015年9月25日(金)
TEXT / 藤原 亮 / フジロッ久(仮)
おはようございます!
フジロッ久(仮)というへんな名前のバンドで歌って暴れるうちのひとり、藤原です。写真だとこんな。ぎゃーす。
キャプションつけるなら「世の中のさまざまな流れや空気が納得いかない。いつか死ぬのが納得いかない。コソコソ生きてんじゃねえ。ふりきりれ。突き抜けろ。納得したいぜ今すぐ!」とでもなりそうですが、そんなこと言おうものならメシの味がわからなくなります。言いません。ちうか、そんなことはこの写真でも言ってません。
「マザーファッカー!」とか「あいしてるぜーーー!」とかそんなんだと思います。意味は僕にもわかりません。
ま、ほんとのとこ言えば、「今その瞬間ちゃんと輝いていたい」という心の持ちようだけが僕を未来の世界に連れていくなって思うたびその日のことを反省するし、命踊るようなきらめき・今めっちゃ生きてるぜーっていう満ち満ちた気持ちを追い求めていますし、とにかく「今、この瞬間」のことをいつも思っているに違いないのですが、一見それと対極にありそうな DAYZ. で、なにをあーだこーだ書くの? というのがまさに第1回目のテーマに丁度いいと思いまして、さっそくはじめたいと思います。
みなさん、オンとオフって感覚ありますか?
やっぱバンドってオンですよね。ライブなんて圧倒的なオン。写真の通り。人前で歌なんか歌って、今すぐ納得したい、腑に落ちたい!つって。でも毎日メシ食うし、毎日眠くなる。なんならその時間の方がよっぽど長い。時間が長い方が主だとは思いませんけど、そもそも自分にとっての主の時間がどれって決めるのって本質的じゃない気がする。
10代、破壊的な感じだけが正義だといわんばかりにロックにやられちゃって今の今までバンドなんかやってるんですけど、だんだんロックの中にある「オフは一瞬のオンのための仮の姿だ」って感じが自分に響かなくなってきて。その極端さが超超超かっこいいし、「今すぐ納得したい」という感覚は大好きです。勇気が出るし、刺激される。
で、ある日、音楽の上だけじゃなく、全フィールドが「いま」じゃん!と気付いてからは、全然うまくいってないけど、サバイバルというか、ロマンたっぷりに冒険するような気分でその日その日を生きています。自炊。早起き。買い物。湯船に浸かる。レコーディング。換気。肌身離さないiPhone。引越し。着るもの。お金のこと。家。恋愛。しごと。社会のこと。宗教。政治。全部に納得できたら最高だ。
そう思ってしばらくして、オンしか耕していなかった自分のオフ、食べるとかはたらくとかをしっかり眺めてみたんです。そうしたら、オフのフィールド、いくらでもトライしがいがあることに気付いてしまいました。
暮らしていると疲れてる日もあって、そういう日は余裕なくていろいろ見落としちゃってつまんないですよね。やっぱその日よく寝てきたやつの方がおもしろいこと言いそう。じゃあ自分もちゃんと寝よう。とか。これって、雨だと気分沈む、恋してるとパワー出る、機嫌悪いと思ったらお腹減ってただけだった。とかと同じで、こういうこと全然大事なんだな、見過ごしちゃいけないんだなって、すごく大切な発見をしたような気分でいます。そんなのずっと言われてきたことだし、当たり前だし、今更かよって言われそうですけど!自分で気付かなきゃ気付けないから。僕はやっとちょっとわかってきました。
そんな頃にちょうど足を骨折して、すごく暇になって、たまたま友達に誘われて大豆を畑に蒔きに行ったんですね(骨折れてるから蒔いてないですけど)。それが DAYZ. のみんななんですが、そこで出会った人たちに今したみたいな話をしたら、職業も境遇も全然違う初対面のひとたちにちゃんと通じた気がして。
勇気が出たし、刺激されました。ぼくにとって DAYZ. はこの時代のロックみたいなものなのかも。
ということで「この時代のロックみたいなもん」をまとめて「ニューユタカ」と名付けまして、オンとオフをとっぱらいたいと思いながらの旅のレポートをお届けしようと思います。「ゆたか」でじゅうぶんな気もしますが、「ニュー」を、気持ち強めにくっつけて。
次回、メシの話!
Photo by Rika Tomomatsu
おはようございます!
フジロッ久(仮)というへんな名前のバンドで歌って暴れるうちのひとり、藤原です。写真だとこんな。ぎゃーす。
キャプションつけるなら「世の中のさまざまな流れや空気が納得いかない。いつか死ぬのが納得いかない。コソコソ生きてんじゃねえ。ふりきりれ。突き抜けろ。納得したいぜ今すぐ!」とでもなりそうですが、そんなこと言おうものならメシの味がわからなくなります。言いません。ちうか、そんなことはこの写真でも言ってません。
「マザーファッカー!」とか「あいしてるぜーーー!」とかそんなんだと思います。意味は僕にもわかりません。
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Photo by Yasuyuki Kimura
ま、ほんとのとこ言えば、「今その瞬間ちゃんと輝いていたい」という心の持ちようだけが僕を未来の世界に連れていくなって思うたびその日のことを反省するし、命踊るようなきらめき・今めっちゃ生きてるぜーっていう満ち満ちた気持ちを追い求めていますし、とにかく「今、この瞬間」のことをいつも思っているに違いないのですが、一見それと対極にありそうな DAYZ. で、なにをあーだこーだ書くの? というのがまさに第1回目のテーマに丁度いいと思いまして、さっそくはじめたいと思います。
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Photo by Yasuyuki Kimura
みなさん、オンとオフって感覚ありますか?
やっぱバンドってオンですよね。ライブなんて圧倒的なオン。写真の通り。人前で歌なんか歌って、今すぐ納得したい、腑に落ちたい!つって。でも毎日メシ食うし、毎日眠くなる。なんならその時間の方がよっぽど長い。時間が長い方が主だとは思いませんけど、そもそも自分にとっての主の時間がどれって決めるのって本質的じゃない気がする。
10代、破壊的な感じだけが正義だといわんばかりにロックにやられちゃって今の今までバンドなんかやってるんですけど、だんだんロックの中にある「オフは一瞬のオンのための仮の姿だ」って感じが自分に響かなくなってきて。その極端さが超超超かっこいいし、「今すぐ納得したい」という感覚は大好きです。勇気が出るし、刺激される。
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Photo by Junya Kato(DAYZ.)
で、ある日、音楽の上だけじゃなく、全フィールドが「いま」じゃん!と気付いてからは、全然うまくいってないけど、サバイバルというか、ロマンたっぷりに冒険するような気分でその日その日を生きています。自炊。早起き。買い物。湯船に浸かる。レコーディング。換気。肌身離さないiPhone。引越し。着るもの。お金のこと。家。恋愛。しごと。社会のこと。宗教。政治。全部に納得できたら最高だ。
そう思ってしばらくして、オンしか耕していなかった自分のオフ、食べるとかはたらくとかをしっかり眺めてみたんです。そうしたら、オフのフィールド、いくらでもトライしがいがあることに気付いてしまいました。
暮らしていると疲れてる日もあって、そういう日は余裕なくていろいろ見落としちゃってつまんないですよね。やっぱその日よく寝てきたやつの方がおもしろいこと言いそう。じゃあ自分もちゃんと寝よう。とか。これって、雨だと気分沈む、恋してるとパワー出る、機嫌悪いと思ったらお腹減ってただけだった。とかと同じで、こういうこと全然大事なんだな、見過ごしちゃいけないんだなって、すごく大切な発見をしたような気分でいます。そんなのずっと言われてきたことだし、当たり前だし、今更かよって言われそうですけど!自分で気付かなきゃ気付けないから。僕はやっとちょっとわかってきました。
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写真は拡大できます(PCのみ)
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そんな頃にちょうど足を骨折して、すごく暇になって、たまたま友達に誘われて大豆を畑に蒔きに行ったんですね(骨折れてるから蒔いてないですけど)。それが DAYZ. のみんななんですが、そこで出会った人たちに今したみたいな話をしたら、職業も境遇も全然違う初対面のひとたちにちゃんと通じた気がして。
勇気が出たし、刺激されました。ぼくにとって DAYZ. はこの時代のロックみたいなものなのかも。
ということで「この時代のロックみたいなもん」をまとめて「ニューユタカ」と名付けまして、オンとオフをとっぱらいたいと思いながらの旅のレポートをお届けしようと思います。「ゆたか」でじゅうぶんな気もしますが、「ニュー」を、気持ち強めにくっつけて。
次回、メシの話!
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藤原 亮 / Ryo Fujiwara
ギターを弾いて歌うひと
TAG : ニューユタカ , Ryo Fujiwara , こらむ
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