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ニューユタカ #005「DIY」

2015年11月13日(金)
TEXT / 藤原 亮 / フジロッ久(仮)

ニューユタカ #005「DIY」

ニューユタカ #005「DIY」

ニューユタカ #005「DIY」

ニューユタカ #005「DIY」

ニューユタカ #005「DIY」

ニューユタカ #005「DIY」

ニューユタカ #005「DIY」

ニューユタカ #005「DIY」

ニューユタカ #005「DIY」

お寒うございます。風邪っぴきでだんまりでしたがしぶとく続いておりますニューユタカ。

ツアーが終わりまして、つかの間ではありますが、決まった場所への往復がメインの平凡な生活に身を浸しております。帰りには湯豆腐なんかに想いを馳せながら活動を振り返ったりして、 DIY 音楽フェスというものにバンドで出演することが増えたなあ。なんて思っておりました。今回はそんなお話。

DIY。聞きなれない言葉でしょうか? DO IT YOURSELF の略で、「DIYパンクバンド」とか使うんですけど、 十代のガキからすると「DIY」なんて「パンク」に比べると渋すぎるっていうか。その意味がさすところを思い知るまではまったく魅力がわからない言葉の一つでした。

とはいえ DIY は音楽に限った用語でもありません。ホームセンターの DIY コーナー。あの DIY です。すでに出来あがった机を買うのではなく、自分で設計図を書いて、木の長さを測って、切って、ヤスリをかけたり色を塗ったり釘を打ったりして机をくみ上げる。これ DO IT YOURSELF です。こういった自主制作に必要な器具や素材が揃っているのが DIY コーナー。

で、DIY フェスというのは、机を手作りするようにして成り立っている音楽フェスのことです。TOKO-NATSU。千葉の多古町の蔵フェス。伊豆イズヤングフェス。島根のたぬき音楽祭。沖縄のODDLAND。パークサイド平井。ものによってフェスという冠はふさわしくないかもしれませんが、僕が出ただけでもこんなにたくさんあります。出たことはないけれど、富士山近くのフジサンロクフェス、愛知の橋の下音楽祭、多摩センターの全感覚祭。まだまだたくさん、いろんなところにある。

でも、フェスの手作りって絶対大変です。フェスだよ。いろいろあるでしょ。たくさんのモノ、コト必要でしょ。ざっと思いつくままに書いても、

・大きい音を出して人が集まって騒いだりしていい場所
・音を出すための機材一式
・装飾を含めた会場設営
・当日までのウェブやチラシ、その内容を決める。
・当日に必要になるものの準備。
・当日、来場者への案内をする人。
・何かを売る人や出演者への案内。
・それらを取り仕切る人。
・トラブル対応の人。
・とにかくたくさんの人。

こんな感じでしょうか。他にもまだまだ必要でしょう。でもここまで読むだけでもお腹いっぱい。でも、こんなにこんななフェスの準備のうち、お金で買えないものは、場所をどこにするか・どんなひとに出てもらいたいか・タイムテーブル・入場料・ウェブやチラシや場内といったビジュアルをどうするか。といった「内容」のところで、ほかは専門のプロにお願いすることも出来ます。

でも僕の知るDIYフェスは、なるべくすべてのことを主催のひと(ときには出演するバンドが主催のときもある)でなんとかまかなっています。ちょっとした規模のものでも何十万円かは確実にかかるのでそもそも出せるお金がないというのも事実でしょうけど、たとえあったとしてもお金で解決しないでよかったと、出演しただけの僕でも思います。そうでなかったら良さが違ってしまっただろうとおもいます。じゃあ一体なにが変わるのか?

あくまで出演者としての僕から見てですが、いちばん大きい違いは、事前の連絡にも当日現場でのやりとりにも「お金で雇われた、自分がよく知らない会社の、当日も会わずどんな顔なのかもわからないまま終わるひと」が出てこないことです。このステージは誰々が作った。この機材はこの人が提供してくれた。やりとりはこの人とした。駐車場の案内は誰々がしている。DIY フェスではどこで何をしていてもだれかの顔があります。それがたとえ知らなかった初対面のだれかでも、関わりたくてそこにいる誰かなんだな、名前があって、暮らしがある個人としてここにいるんだな、と思える。

コンビニのレジで店員さんがなにかミスをしてイラッとするとき。ぼくらはそもそも店員さんをそれがやりたくてそこにいる人とは思いませんし、だからこそ代わりのきく「雇われた店員」と見なしています。彼が自分の知り合いだったら、知り合いの知り合いだとわかっていたら、どんなミスもきっと笑っておしまい。むしろ好意的に受け取るかもしれない。それが「正確にスピーディーに、俺がストレス感じることなくサービスしてくれよ。それをするための店員として金もらってんだから」などと、ほんとうにはどうでもいいことを偉そうに思う。思っていいことになっている。

お金を使わずにたくさんの人を集めるのは大変ですが、雇われずに集まった人たちには名前があります。コンビニの店員さんにも名前がありますが、店員をしている時間は名前のある個人としての感覚をこらえてでも店員でいなければなりません。

たとえばどこかのコンビニがフェスを開催してそこに呼ばれたとしたら、絶対ライブをするまでにどうしたって店員さんみたいな人と何人も関わることになる。もしセブンイレブン荒川区役所前店がフェスを開催するとかっていうなら話は別ですが、企業としてのセブンイレブンがフェスをやるってなると、どうしてもそうなりますよね。

そうして、店員のように思うこともサービスを要求することもない関わりの中で作りあげられたものが、なんとかかんとか成功したのを目の当たりにすると、えも言われぬたまらなさがあります。

「やろうと思えば自分たちの手だけでフェスが出来るんだ(すげー大変だけど)」と気付く。プロも素人も関係ない、誰でもできるんだな、誰でもやっていいんだな、とわかる。

僕が DIY フェスから教わる大事なことはそういうことです。でもこれは僕が出演者だからわかることかもしれません。出演しないひと、お客さんと呼ばれたり来場者と呼ばれたりする人にとって、プロをたくさん雇った企業のフェスと DIY フェスはなにか違うんでしょうか?

僕には想像しかできませんが、もしかするとなんにも違わないかもしれません。むしろトイレは少ないし、わからないことを聞いたスタッフはコンビニ店員のように丁寧ではないしなーんか不親切だな物足りないなと思うかもしれません。

だから、みんなバンドをやったり、フェスをやったり、机を作ったり、DIY をすればいいのになと思います。

自分で机を作った。納得できる机が売っていなかったとか、コストの節約とか、事情はいろいろあったでしょう。でも作り終わってみれば、手に入れたのは机だけではなく、机を作ることで得たものがあるはず。

それまで売ってるものを買うしかないと思っていた机を自分で作ってもいいんだ、と、ふだん単調な繰り返しの中で縮こまっている心身が思い知ること。

バンドや個人のあつまりが、川沿いや山の中や街の中で音を鳴らしてもいいんだ、と知ること。

DIY は、受け手ではなく、それをやるその人のためにあります。

イメージ通りの机が探した範囲じゃ売っていなかった、一度自分で作ってみたかった、理由はどうあれとにかく机を作ってみた。それははたから見ると気合いの入った日曜大工でしかないのかもしれないですが、「欲しい机を自分で作ってもいい」ということを当たり前のこととして生きていくのは、机は買うものだと思って生きていくのとはだいぶ違う。

よく考えれば、服・食べ物・店・家・音楽・あつまり・ライフスタイル、なんだって自分の手で作れるし、作ってみたっていいはず。そして、今思ってるいるよりもいろんなものが自分の手で作れるはずだし、作ってみていい。

だって、変化、成長、成熟、というのは、「わかる前はこんなことを感知できることは思っていなかったことが今は当たり前の感覚としてわかる」っていうことで、ぼくは10年前、自分と同じように企業でもプロでもないただの個人がフェスを作れるとは思っていませんでした。

東京の三田にある「蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)」という建物は、岡さんという男の人がひとり、すべての工程を DIY で作っています。ザ・なつやすみバンドというバンドの新曲「DIY」は、「Dokomademo Ikeru Yo = どこまでもいけるよ」で、友人のツトムくん(一児の父にしてパン屋の店主)が昔やっていた gotta ask question というバンドの「DIY」という曲は「don’t do it yourself」で「おまえがやるな、おれがやる」。

沖縄の ODD LAND という DIY フェスの運営に携わっていた友人の817くんは「プロよりも素人の空いた時間全部突っ込んだた本気のほうがすごいに決まってる」と笑いながら言ってました。もちろん「机を作るのは自分のすることではない。誰かに任せて自分はそこにお金を払う。」という判断もある。DIY フェスをする人も、コンビニでいちばん安いボールペンを買う。ボールペンにこだわりがなく、書ければいいなら作らず買うのが当然のことです。でも、もし欲しくてもコンビニで売ってないペンがイメージの中にあるならば、手に入れるためにはどこかで探す必要があります。

でも、すでにあるものを選んで買うというのは、どんなにセレクトのセンスが良くても「消費者」で、手に入るのは「商品」。「しょうひしゃ」と「しょうひん」。響きが似てるのもなんだか不思議ですね。

そう考えると「DIY」=「消費されないものを作ること」と置き換えられるかもしれません。
もちろん、そういう姿勢のものづくりが高じて商売になることもあります。でも、お店でそういうものと大企業の商品とが同じ棚にごちゃっと並んでしまったあとはひとりひとりが嗅ぎ分けるしかない。よく見るものだから、安いから、雰囲気がデザインがいいから、ということ以外に選ぶ理由。たとえばいつも何気なく買っている味噌や醤油や豆腐やひとつとっても、本質的なところで正反対のものが雑然と並ぶのがぼくらの街のスーパーマーケットです。

なにを作りたいか、選びたいか。どうなってどんなところにいたいのか、ってことです。ぼんやり心の声に耳を傾けながら、ひとまず味噌汁でも作りますかねえ。食材や調味料を選んだならば、料理を作るのみ。

相変わらずで話が長くなりました。さいきん好きな味噌汁の具はキャベツです。お鍋の季節もそろそろですね。また次回まで、風邪などひきませぬよう!

ニューユタカ #005「DIY」

お寒うございます。風邪っぴきでだんまりでしたがしぶとく続いておりますニューユタカ。

ツアーが終わりまして、つかの間ではありますが、決まった場所への往復がメインの平凡な生活に身を浸しております。帰りには湯豆腐なんかに想いを馳せながら活動を振り返ったりして、 DIY 音楽フェスというものにバンドで出演することが増えたなあ。なんて思っておりました。今回はそんなお話。

DIY。聞きなれない言葉でしょうか? DO IT YOURSELF の略で、「DIYパンクバンド」とか使うんですけど、 十代のガキからすると「DIY」なんて「パンク」に比べると渋すぎるっていうか。その意味がさすところを思い知るまではまったく魅力がわからない言葉の一つでした。

とはいえ DIY は音楽に限った用語でもありません。ホームセンターの DIY コーナー。あの DIY です。すでに出来あがった机を買うのではなく、自分で設計図を書いて、木の長さを測って、切って、ヤスリをかけたり色を塗ったり釘を打ったりして机をくみ上げる。これ DO IT YOURSELF です。こういった自主制作に必要な器具や素材が揃っているのが DIY コーナー。

で、DIY フェスというのは、机を手作りするようにして成り立っている音楽フェスのことです。TOKO-NATSU。千葉の多古町の蔵フェス。伊豆イズヤングフェス。島根のたぬき音楽祭。沖縄のODDLAND。パークサイド平井。ものによってフェスという冠はふさわしくないかもしれませんが、僕が出ただけでもこんなにたくさんあります。出たことはないけれど、富士山近くのフジサンロクフェス、愛知の橋の下音楽祭、多摩センターの全感覚祭。まだまだたくさん、いろんなところにある。

ニューユタカ #005「DIY」

でも、フェスの手作りって絶対大変です。フェスだよ。いろいろあるでしょ。たくさんのモノ、コト必要でしょ。ざっと思いつくままに書いても、

・大きい音を出して人が集まって騒いだりしていい場所
・音を出すための機材一式
・装飾を含めた会場設営
・当日までのウェブやチラシ、その内容を決める。
・当日に必要になるものの準備。
・当日、来場者への案内をする人。
・何かを売る人や出演者への案内。
・それらを取り仕切る人。
・トラブル対応の人。
・とにかくたくさんの人。

こんな感じでしょうか。他にもまだまだ必要でしょう。でもここまで読むだけでもお腹いっぱい。でも、こんなにこんななフェスの準備のうち、お金で買えないものは、場所をどこにするか・どんなひとに出てもらいたいか・タイムテーブル・入場料・ウェブやチラシや場内といったビジュアルをどうするか。といった「内容」のところで、ほかは専門のプロにお願いすることも出来ます。

でも僕の知るDIYフェスは、なるべくすべてのことを主催のひと(ときには出演するバンドが主催のときもある)でなんとかまかなっています。ちょっとした規模のものでも何十万円かは確実にかかるのでそもそも出せるお金がないというのも事実でしょうけど、たとえあったとしてもお金で解決しないでよかったと、出演しただけの僕でも思います。そうでなかったら良さが違ってしまっただろうとおもいます。じゃあ一体なにが変わるのか?

ニューユタカ #005「DIY」

あくまで出演者としての僕から見てですが、いちばん大きい違いは、事前の連絡にも当日現場でのやりとりにも「お金で雇われた、自分がよく知らない会社の、当日も会わずどんな顔なのかもわからないまま終わるひと」が出てこないことです。このステージは誰々が作った。この機材はこの人が提供してくれた。やりとりはこの人とした。駐車場の案内は誰々がしている。DIY フェスではどこで何をしていてもだれかの顔があります。それがたとえ知らなかった初対面のだれかでも、関わりたくてそこにいる誰かなんだな、名前があって、暮らしがある個人としてここにいるんだな、と思える。

コンビニのレジで店員さんがなにかミスをしてイラッとするとき。ぼくらはそもそも店員さんをそれがやりたくてそこにいる人とは思いませんし、だからこそ代わりのきく「雇われた店員」と見なしています。彼が自分の知り合いだったら、知り合いの知り合いだとわかっていたら、どんなミスもきっと笑っておしまい。むしろ好意的に受け取るかもしれない。それが「正確にスピーディーに、俺がストレス感じることなくサービスしてくれよ。それをするための店員として金もらってんだから」などと、ほんとうにはどうでもいいことを偉そうに思う。思っていいことになっている。

お金を使わずにたくさんの人を集めるのは大変ですが、雇われずに集まった人たちには名前があります。コンビニの店員さんにも名前がありますが、店員をしている時間は名前のある個人としての感覚をこらえてでも店員でいなければなりません。

たとえばどこかのコンビニがフェスを開催してそこに呼ばれたとしたら、絶対ライブをするまでにどうしたって店員さんみたいな人と何人も関わることになる。もしセブンイレブン荒川区役所前店がフェスを開催するとかっていうなら話は別ですが、企業としてのセブンイレブンがフェスをやるってなると、どうしてもそうなりますよね。

そうして、店員のように思うこともサービスを要求することもない関わりの中で作りあげられたものが、なんとかかんとか成功したのを目の当たりにすると、えも言われぬたまらなさがあります。

ニューユタカ #005「DIY」

「やろうと思えば自分たちの手だけでフェスが出来るんだ(すげー大変だけど)」と気付く。プロも素人も関係ない、誰でもできるんだな、誰でもやっていいんだな、とわかる。

僕が DIY フェスから教わる大事なことはそういうことです。でもこれは僕が出演者だからわかることかもしれません。出演しないひと、お客さんと呼ばれたり来場者と呼ばれたりする人にとって、プロをたくさん雇った企業のフェスと DIY フェスはなにか違うんでしょうか?

僕には想像しかできませんが、もしかするとなんにも違わないかもしれません。むしろトイレは少ないし、わからないことを聞いたスタッフはコンビニ店員のように丁寧ではないしなーんか不親切だな物足りないなと思うかもしれません。

だから、みんなバンドをやったり、フェスをやったり、机を作ったり、DIY をすればいいのになと思います。

ニューユタカ #005「DIY」

自分で机を作った。納得できる机が売っていなかったとか、コストの節約とか、事情はいろいろあったでしょう。でも作り終わってみれば、手に入れたのは机だけではなく、机を作ることで得たものがあるはず。

それまで売ってるものを買うしかないと思っていた机を自分で作ってもいいんだ、と、ふだん単調な繰り返しの中で縮こまっている心身が思い知ること。

バンドや個人のあつまりが、川沿いや山の中や街の中で音を鳴らしてもいいんだ、と知ること。

DIY は、受け手ではなく、それをやるその人のためにあります。

イメージ通りの机が探した範囲じゃ売っていなかった、一度自分で作ってみたかった、理由はどうあれとにかく机を作ってみた。それははたから見ると気合いの入った日曜大工でしかないのかもしれないですが、「欲しい机を自分で作ってもいい」ということを当たり前のこととして生きていくのは、机は買うものだと思って生きていくのとはだいぶ違う。

ニューユタカ #005「DIY」

よく考えれば、服・食べ物・店・家・音楽・あつまり・ライフスタイル、なんだって自分の手で作れるし、作ってみたっていいはず。そして、今思ってるいるよりもいろんなものが自分の手で作れるはずだし、作ってみていい。

だって、変化、成長、成熟、というのは、「わかる前はこんなことを感知できることは思っていなかったことが今は当たり前の感覚としてわかる」っていうことで、ぼくは10年前、自分と同じように企業でもプロでもないただの個人がフェスを作れるとは思っていませんでした。

東京の三田にある「蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)」という建物は、岡さんという男の人がひとり、すべての工程を DIY で作っています。ザ・なつやすみバンドというバンドの新曲「DIY」は、「Dokomademo Ikeru Yo = どこまでもいけるよ」で、友人のツトムくん(一児の父にしてパン屋の店主)が昔やっていた gotta ask question というバンドの「DIY」という曲は「don’t do it yourself」で「おまえがやるな、おれがやる」。

ニューユタカ #005「DIY」

沖縄の ODD LAND という DIY フェスの運営に携わっていた友人の817くんは「プロよりも素人の空いた時間全部突っ込んだた本気のほうがすごいに決まってる」と笑いながら言ってました。もちろん「机を作るのは自分のすることではない。誰かに任せて自分はそこにお金を払う。」という判断もある。DIY フェスをする人も、コンビニでいちばん安いボールペンを買う。ボールペンにこだわりがなく、書ければいいなら作らず買うのが当然のことです。でも、もし欲しくてもコンビニで売ってないペンがイメージの中にあるならば、手に入れるためにはどこかで探す必要があります。

でも、すでにあるものを選んで買うというのは、どんなにセレクトのセンスが良くても「消費者」で、手に入るのは「商品」。「しょうひしゃ」と「しょうひん」。響きが似てるのもなんだか不思議ですね。

ニューユタカ #005「DIY」

そう考えると「DIY」=「消費されないものを作ること」と置き換えられるかもしれません。
もちろん、そういう姿勢のものづくりが高じて商売になることもあります。でも、お店でそういうものと大企業の商品とが同じ棚にごちゃっと並んでしまったあとはひとりひとりが嗅ぎ分けるしかない。よく見るものだから、安いから、雰囲気がデザインがいいから、ということ以外に選ぶ理由。たとえばいつも何気なく買っている味噌や醤油や豆腐やひとつとっても、本質的なところで正反対のものが雑然と並ぶのがぼくらの街のスーパーマーケットです。

なにを作りたいか、選びたいか。どうなってどんなところにいたいのか、ってことです。ぼんやり心の声に耳を傾けながら、ひとまず味噌汁でも作りますかねえ。食材や調味料を選んだならば、料理を作るのみ。

ニューユタカ #005「DIY」

相変わらずで話が長くなりました。さいきん好きな味噌汁の具はキャベツです。お鍋の季節もそろそろですね。また次回まで、風邪などひきませぬよう!

藤原 亮 / Ryo Fujiwara
ギターを弾いて歌うひと

2004年に結成した東京在住のパンクバンド・フジロッ久(仮)← ふじろっきゅうかっこかり のボーカル・ギタリスト。2013年11月、フジロッ久(仮)の2nd アルバム「ニューユタカ」2015年9月にはニューシングル「おかしなふたり」をリリース。ほか、永原真夏+SUPER GOOD BAND のギター担当。

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