よむ DAYZ.

おいしいだいずでくらしをゆたかに

DAYZ. NEWS

Q DAYZ. SEARCH

準備中

  • DAYZ. ONLINE SHOP
  • DAYZ. Twitter
  • DAYZ. Facebook

よむ DAYZ.

メニュー

おいしいだいずでくらしをゆたかに

loading

おいしいだいずをつくりましょう

おいしいだいずをつくりましょう

特集 特集

でいずのだいずを蒔きました

おいしいだいずをつくりましょう

#012 / 神奈川県南足柄市

TEXT & PHOTO / JUNYA KATO(DAYZ.編集長)

日曜日の朝の新宿。DAYZ. のだいず農業体験ツアー待ち合わせ場所として指定させていただいた場所は、ぼくらだけではなく、いろいろなジャンルのいろいろなツアーのバスがたくさん並ぶところ。野鳥観察ツアーのバスのまわりではおじいさんとおばあさんがニコニコしてる。外国人の団体も目立ちます。そんな姿を見ていると、こっちもワクワクします。徐々に集まる参加者のみんな。はじめましてのひとも、久しぶりのひとも、相変わらずのひとも、みんな、なんだかいつもより浮き足立った感じで、ついつい笑みがこぼれます。

もちろん快晴。なんとなく集まった仕事も年齢もうまれも違うひとたちが、1つのワゴンに乗り込んだ瞬間のチーム感がいまでもとても不思議。それぞれがそれぞれの役割を、すでに把握しているかのような居心地のよさ。心強さ。バランスのよさ。少しの緊張感に、胸も高鳴ります。

渋滞もなく、東名高速で1時間ほど。朝どれの地産野菜が売っているサービスエリアを事前にリサーチしていたので、そこで休憩。バーベキューの新鮮野菜を仕入れます。高速をおりて、少し行くと南足柄市に入ります。南足柄は、金太郎で有名な町なので、町のありとあらゆるところに金太郎をモチーフとした像や絵があるのですが、みんなで「あそこにもいた」、「こんなところにもいた」、と「金太郎さがしゲーム」。個人的には、「金太郎自然園」というバーベキュー場の看板の金太郎が、なんともいえないまぬけな感じと、ぶさいくなんだけどにくめない感じ。探してみてください。

ワゴンはどんどん畑のある山へのぼっていきます。途中で見える茶畑やみかん畑。段々になった水田などを眺めながら、ぼくが南足柄へ通う中で、身につけた限りの南足柄についてのお話をさせていただきつつ、あっという間に、畑の近くの駐車場へ到着です。

ひとりひとりのふるさと
緑に包まれた小さな小さな畑

東京からあっという間ですから、車を降りた時の空気のちがいにハッとします。澄んだ感じがします。それと、音ですね。本当にぴたっと静かで、鳥の鳴き声が、里山に響きわたります。耳をすますと、川のせせらぎが聞こえます。自然とみんな口数が減って、畑に向かうあいだの10分、それぞれ立ち止まって写真を撮ったり、川の中に魚を探したり、大きく空気を吸い込んだり。みんなの表情がやわらいで、そんな姿を見て、主催者として、とっても嬉しくなりました。ぼくの畑でもなければ、ぼくのふるさとでもないけれど、どうだ!っていう気持ちでいっぱいでした。遠くの緑が、ぼくが想像していた何倍もきれいで、何度も通っていたはずのぼくも、つい息をのむほど。

畑に到着。さっそく裸足になって土の中に入ってゆくのは男子。まずは虫除け日よけなのは女子。いつも思うのは、こういう自然の中ではあまり年齢とか職業とか、そういうのは気にならいということです。

農家のひとがいない!
DAYZ. の農業体験!

畑を貸してくれたペンション「まつが」のオーナー鈴木さんと合流。東京から畑の上に集まったみんなを見て、とっても嬉しそうです。みんなであいさつをして、農具をお借りして、畑の基本的なノウハウを教えてもらって、鈴木さんはペンションのおしごとに戻ります(南足柄でも人気のペンションなので週末は大忙し!)。

農家のひとがいない! DAYZ.の農業体験!

もちろん参加者も農業の経験がまったくないひとたちばかりなので、果たして農家さんなしでできるのだろうか、という不安もありますが、おととし培った知識と経験と、山形でだいずを育てる萩原農園の萩原さんの助言、そして、現場で生まれるみんなのアイデアで、どんどん進んでいきます。だいずとだいずの間隔はどうしよう。どうやったら効率がいいだろう。

はじめましてのひとたちと
手分けして少しずつ

まずは、だいずをちゃんと蒔くために土をならします。ただ、農具は2つ。なので、手分けしてみんなでやります。農具を使ってない手の空いたひとは、余計な雑草をいまのうちに抜いてしまおうと、これも誰かのアイデアで、それは良い!と、散り散りになります。元野球部だという参加者さん。グラウンドで鍛えたさすがの土ならし! 野球部とかじゃあなく、ただただ腕がいいひともいます。農業に向いてる! 似合う! 勘がいいのだろうと思います。

一方で土をかき寄せるだけで全然ならせてないひと(ぼく)。まったくもって腕があがらない。こんな時に、農家さんがコツを教えてくれて、手伝ってくれる体験もいいけれど、できないなら、できるひとが補うような感じ。力があるひと、力はないけど機転のきくひと、ムードをつくるひと。写真を撮る人、水を買ってきてくれるひと。とてもいいチームだなあと思いました。だから、できないひとでも大丈夫。

おいしくなれと
3つの種を蒔きました

だいずとだいずの間の長さをはかるのに、わたしは理系です文系ですと言い合うのもおもしろい。冷静になればわかる7の倍数が急にわからなくなったり、25cmの間隔は50・75・100なのに、うっかり70のところに蒔いてしまったり。あ、ちなみに、だいずは人差し指を土にすっと(第一関節まで)差し込んで、その穴に3つ蒔きます。2つでもいいそうなんですが、3つなら、そのうちのどれかがダメでも、きっとどれかは育つ。できなくても大丈夫っていうのに似てます。

そして、だいずを隠すように土をかぶせて、手のひらでポンポンと叩くのです。誰かの肩を叩いて励ますような感じです。おいしくなれ、と、気持ちを送ります。そういえば、だいずを蒔くときは、鳥と目を合わせてはダメだ!と聞きました。ここにだいずが埋まってると教えるようなものだと。本当かなあなんて思っていたけど、鳥と目があうひまもないくらい夢中になって土に向かって、種を蒔き続けました。

おいしいだいずが
できますように

蒔くだけでしょ? なんていうけれど、意外と力仕事なんです。足、腰、背中、腕、つまり全身を使うような感じ。だいずを全て蒔き終えて、みんなへとへとです。もうしばらく勘弁!という疲労感ではなく、みんな「ちょうどいい疲れ具合」と、口を揃えます。畑の横の水路の水はまだちょっと冷たいけれど、じゃぶじゃぶと足を洗う。洗い終わったひとから、それぞれペンションまつがのまわりで里山探索。その後のバーベキューも、なんだかそれぞれがそれぞれのやり方で、協力しあってバーベキューをつくりあげていく感じがなんとも言えなくてよかった。火起こし、調理、焼き場の管理、ごはん、みそ汁。だんだん暮れてゆく里山に包みこまれるように、第一回目の DAYZ. の農業体験は終わりましたとさ。

参加者のみなさん、本当にお疲れさまでした。

次回は、6月19日(日)。だいずの芽が出ているか、確かめにいきます。そして、だいずがよりすくすくと育つように、だいずの栄養を奪うまわりの草をむしります。うまく芽が出なかったところには、違う品種のだいずを蒔きます。特に土に触れる会です。そして、農作業のあとには、自然豊かな南足柄のミニ観光もありますので、ぜひきて欲しいのは、農作業をしてみたいひとはもちろん、都会のくらしに疲れてるひとや、あまり自然に触れる機会のないひと(親子なんかもいいですね)とか。きっとなにか見つけて帰っていただける気がしています。

お申し込みの情報を右にまとめています。
興味のある方はぜひ気軽にご参加くださいませ。

さあ、次は温泉だぞ!(目的は自由です)

DAYZ.のだいずづくり
2回目の農業体験は除草です

DAYZ.のおいしい農業体験 #002
2016年6月19日(日)雨天の場合(中止)
時間:08:00 〜 21:00(途中参加・帰宅可)
場所:神奈川県南足柄市矢倉沢625

08:00 渋谷集合(送迎希望者のみ)
08:15 南足柄へ出発
10:00 畑に到着(除草しながら畝作り)
13:00 ランチ(南足柄の飲食店)
14:00 最乗寺へ移動して参拝
15:00 おんり〜ゆ〜(温泉)
17:00 和み料理「きんとき」で夕食
19:00 南足柄を出発
21:00 渋谷着(予定)

*交通状況で大幅に遅れる場合があります。
あらかじめ時間にゆとりを持っていてください。

お申し込みはこちら

TOP

関連記事

#018 ぼくらが(だいずの畑へ)旅に出る理由 #03特集特集

#018 ぼくらが(だいずの畑へ)旅に出る理由 #03

早朝。初夏の低い太陽に照らされた畑の土。まわりを取り囲む山々は雲ひとつない青空とのコントラストで力強く、近くを流れる川のせせらぎは、この里山のみずみずしさを感じさせ…

つづきをよむ

2018.08.10 FRI

そのほか , でいず

2018.08.10 FRI    |    そのほか    |    でいず

#017 ぼくらが(だいずの畑へ)旅に出る理由 #02特集特集

#017 ぼくらが(だいずの畑へ)旅に出る理由 #02

東京から約2時間。神奈川の西に位置する南足柄市。その中でも矢倉沢は自然ゆたかな里山。ぐるりと囲んだ山々。鏡のように空を映す水田。無人の野菜販売所。お茶の段々畑。町中…

つづきをよむ

2018.05.30 WED

そのほか , でいず

2018.05.30 WED    |    そのほか    |    でいず

#016 ぼくらが(だいずの畑へ)旅に出る理由 #01特集特集

#016 ぼくらが(だいずの畑へ)旅に出る理由 #01

東京から約2時間。神奈川県の西に位置する南足柄市。町の70%近くが森林ということもあって、暮らしのすぐそばに豊かな自然があります。目の前にそびえる山の緑は季節問わず…

つづきをよむ

2018.05.25 FRI

そのほか , でいず

2018.05.25 FRI    |    そのほか    |    でいず

#015 毎日ひとつひとつきちんとやる。決して手を抜かない。特集特集

#015 毎日ひとつひとつきちんとやる。決して手を抜かない。

今回は編集長のぼくがいままで食べてきた「とうふ」の中で、いちばんおいしいと思った「とうふ」を〈つくる〉ひとへ話を聞きに行った。しかしながら、ぼくはひとに自慢できるほ…

つづきをよむ

2017.05.22 MON

とうふ

2017.05.22 MON    |    とうふ

#014 みそ屋がやってる、ごはん屋です。特集特集

#014 みそ屋がやってる、ごはん屋です。

愛知県で育って早20年。気づくと、この土地が私のふるさととなっていた。名古屋は都会だけれども、東京や大阪なんかと比べちゃ、なんだかどこか垢抜けない。ちょっと車を走ら…

つづきをよむ

2017.05.01 MON

みそ

2017.05.01 MON    |    みそ

#013 でいずのだいずができるまで特集特集

#013 でいずのだいずができるまで

梅雨ということで天気が心配でしたが、晴れときどきくもり。雲ひとつない晴れであれば景色はきれいだけれど、畑作業はちょっとたいへん。くもりくらいがちょうどいいんです。 …

つづきをよむ

2016.06.24 FRI

そのほか , でいず

2016.06.24 FRI    |    そのほか    |    でいず

#011 でいずのだいずができるまで その2特集特集

#011 でいずのだいずができるまで その2

DAYZ. の「だいず」づくりの記念すべき1回目の「蒔く」が、2016年5月29日(日)に開催されます。天気予報は現時点では晴れのちくもり。山の天気は変わりやすいと…

つづきをよむ

2016.05.27 FRI

そのほか , でいず

2016.05.27 FRI    |    そのほか    |    でいず

#010 でいずのだいずができるまで その1特集特集

#010 でいずのだいずができるまで その1

おいしいだいずでくらしをゆたかに。この言葉を掲げて2年経ちます。手前みそだけれど、ぼくや、ぼくのまわりは少しずつよくなっているように思います。おいしいものを積極的に…

つづきをよむ

2016.04.03 SUN

そのほか , でいず

2016.04.03 SUN    |    そのほか    |    でいず

#009 とうふとぶっきょう特集特集

#009 とうふとぶっきょう

火の灯ったろうそくにそっと手を添え、お香をたき、手を合わせ、礼をする。一連の、流れるような美しい動作と、ふわっと包み込むような線香のかおりに、参加者の緊張がほぐれて…

つづきをよむ

2016.03.08 TUE

とうふ

2016.03.08 TUE    |    とうふ

#008 あかめとしろめ うさぎ おいし ふるさと特集特集

#008 あかめとしろめ うさぎ おいし ふるさと

急に降り出した雨が、取材前に立ち寄った仙台東照宮の色濃い緑を濡らして、夏の空気をひんやりと冷ましていきました。 仙台市の北東に位置する玉手崎はなだらかな丘陵になって…

つづきをよむ

2015.09.10 THU

とうふ

2015.09.10 THU    |    とうふ

#007 職人醤油特集特集

#007 職人醤油

いまの自分が『食』について語るのはおこがましいような気がするので、ここではあくまで『楽しむ』っていうのを前提にしますね。つまり『楽しく食べる』ことの前であればお金持…

つづきをよむ

2015.06.15 MON

しょうゆ

2015.06.15 MON    |    しょうゆ

#006 萩原農園の大豆菓子特集特集

#006 萩原農園の大豆菓子

2015年1月。20年ぶりの大雪が降った山形は、その日だけ快晴。突き抜けるような空の青と、きらきらと光る白。どこまでも続く山に囲まれた町のまんなかで、目の前に広がる…

つづきをよむ

2015.05.20 WED

そのほか

2015.05.20 WED    |    そのほか

#005 お気に入りのレコードを選ぶような感覚で特集特集

#005 お気に入りのレコードを選ぶような感覚で

高校生の時に聞いていた音楽を思い出してみる。 フィッシュマンズ、サニーデイ・サービス、スチャダラパー。スピッツやくるりが好きだったなんて友達もいて、ときどき CDを…

つづきをよむ

2015.03.19 THU

みそ

2015.03.19 THU    |    みそ

#004 DAYZ.が贈るおいしいギフト 第2弾 発表!特集特集

#004 DAYZ.が贈るおいしいギフト 第2弾 発表!

実はぼくはこどものころ、なっとうが嫌いでした。いま思えば、あのにおい、苦み、ねばねばと引かれる糸、すべての要素が子供心に憎く、給食ではいつも残していました。味が苦手…

つづきをよむ

2014.12.18 THU

でいず

2014.12.18 THU    |    でいず

#003 DAYZ.が贈るおいしいギフト 第1弾 発表!特集特集

#003 DAYZ.が贈るおいしいギフト 第1弾 発表!

12月。「あ」という間に1年が過ぎてしまったことを、いつもすこしだけ悔やむ例年でしたが、今年の12月はちょっとだけちがいます。 思えば半年前。6月。DAYZ.の結成…

つづきをよむ

2014.12.17 WED

でいず

2014.12.17 WED    |    でいず

#002 関西のひとは納豆が嫌いなの?特集特集

#002 関西のひとは納豆が嫌いなの?

関西のひとは納豆が嫌いだ。 まるで都市伝説みたいなそんな話をある日ふと思い出し、大阪の友人に「納豆好き?」と投げてみたところ「あかんあかん! あんなん食べ物ちゃうで…

つづきをよむ

2014.12.02 TUE

なっとう

2014.12.02 TUE    |    なっとう

#001 / 上村豆腐店特集特集

#001 / 上村豆腐店

おいしいだいずでくらしをゆたかに。 DAYZ. が掲げるこのコンセプトは、ぼくらからの提案というより、どちらかと言うと、ぼくらひとりひとりの願いであり、ここに集うみ…

つづきをよむ

2014.09.19 FRI

とうふ

2014.09.19 FRI    |    とうふ

編集者・スタッフを募集しております。

おいしいだいずでくらしをゆたかに「DAYZ.」では、取材をお手伝いしてくれる編集者やライター、おもしろい企画を考えてくれるディレクターや、さまざまなジャンルのスタッフ・クリエイター・アーティストを常に募集しております。
自由な発想で、好きな土地で、好きな時間に活動いただけます。
おいしいものが好きなひと、街やひとが好きなひとなど、募集しております。
お住まい・経験・年齢は問いません。何ができるかわからなくても構いません。
気軽に まで、お問い合わせくださいませ。

TOP

編集者・スタッフを募集しております。

おいしいだいずでくらしをゆたかに「DAYZ.」では、取材をお手伝いしてくれる編集者やライター、おもしろい企画を考えてくれるディレクターや、さまざまなジャンルのスタッフ・クリエイター・アーティストを常に募集しております。

自由な発想で、好きな土地で、好きな時間に活動いただけます。

おいしいものが好きなひと、街やひとが好きなひとなど、募集しております。

お住まい・経験・年齢は問いません。何ができるかわからなくても構いません。

気軽に まで、お問い合わせくださいませ。