コンビニ・アイス #07
2018年6月19日(火)
写真と文:アオキユウタ
※ 写真は拡大して見ることができます
コンビニ・アイス #07
「脳内麻薬としてのハンバーガー、α世界線としてのハイライト」
仕事中、ゲップを何回もしながら、さっき食べたハンバーガーの味に想いを馳せている24歳最終日の夜。こんなことを世に発すること自体間違っていると思うが、あの人が好きな人が吸っているたばこをぷかぷかしながら、小沢健二の武道館公演にいる平行世界の暮らしを考えている。あの朝、寝坊をしなければ今は違ったのか。面接の質問に少し違う答えをしたら沖縄ではない他の場所にいたのではないか。最近はそんなことばかりを考えてしまう。何かが怖くて靴が脱げない、ではなくて、(理想の自分が住む場所としての)家に入る勇気がないから車で寝てしまう。そんな夜を度々してしまう。しかし、どんな時でもカレーは美味しいし、頭の中は、先日食べたベイビーバーガーのことでいっぱいだ。(やっとぐしょぐしょトマトバーガーが食べれた。注文して約30分かかって出てくるハンバーガーはハンバーガーではなく、この世で最も高貴な食べ物、なんだか今も考えるだけで幸せな気分になれる。これはアイドルを追っていた時期の感覚に近い。推しを推す気持ち。尊いという感情はこれなのか。お寿司とかじゃ対抗できない。)ごはんが美味しいはシンプルにすごい。今は初めてのごはんのターンなのかもしれない。今期はシュタゲゼロなのも良くない。かもしれない。(最高に面白いです、Netflix で前作一気見してしまい昼夜逆転生活から抜けられない、こういう日をすると必ず、とらドラを初めて見た高校生の頃を思い出してしまう。今なら話せるが(確実に見られることのないここで告白をするが、)当時リア充(CV:関智一)爆発していた運動部に萌え文化を横流し弱体化(モテ度)させた訳だが、卒業式のあの日、その部長の彼女に告白されたのだ。アイドルだった。その延長線上の平行世界はどうだったのか。今の方がきっと良い。部長と結婚してるらしい、ネットの情報。3アカウント梯子したら誰にでも繋がってしまう、ここが何処だかわからなくなるよ。その速さを深夜のグループチャットで競ってしまう自分たちが変わらなくて安心する。ホッ。)
すぐ口に出してしまう言葉が二つある。勝手に散々言ってきた「服を買わない服屋は服屋じゃない理論」それと対になる「服を汚す勇気があればいつだって自由になれる」(©永原真夏大先生)。しかし、誰に見られる訳でもない、誰とあそぶ訳でもないのに次々と届いてしまう超ラブリーな子たちによって過去・現在・未来と苦しくなってる日々の生活。そうしていないと全部が簡単に倒れ去ってしまう気がして、一緒に暮らしていた人たちの仕草や癖を知らず知らずのうちに自分の生活に取り入れてしまっている時、気付いてしまった時、引っ越しした後に似た気分になる。あの人に自分がなっているのだと。自分があの人になれば良いのだと。服がそれだ、自己肯定としてギリギリのハッタリ、その魔法に綻びが。再度、魔法をかけてもらう必要がある。それは今晩の武道館ではなかったのか。武道館の方角を調べてそっとカメラに魔法的シールを貼った。自分で自分に魔法をかけてしまった。
給料日は誕生日でハイライトだ。半世紀も生きて何も成し遂げていない気がする、急に怖くなってこれまでのネガを全部整理した。あの日々に終止符をそろそろ打たねば。どこかお金を援助してほしい。世に出す許可が欲しい。平行世界で生きる自分、どの世界線が一番ですか。そうですか。ここが一番ですか。じゃあ、頑張るしかないっすね!つう!
追記:だってネットの世界でしか会えない藤城アンナさんが何故か、そう何故か、インスタをフォローしてくれていてたまにいいねをくれるのだ。BBQ オフ会(飲み物持参:2万円)で「好きだからフォローしている」(これは僕ら兄弟の悪い癖、何でもオーバーに発言してしまう)と言っていたらしい。素晴らしい、今の暮らし。頑張りたいね。まだ藤城アンナさんと結婚できる未来の可能性だってあるんだ。愛おしいくなっちゃうね!自転車買いたい!盗んだやつ地獄に堕ちろ!
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アオキ ユウタ / アオキ ユウタ
写真家☆未満
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