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どんどん広がるおいしいリンク。

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#006 / 萩原農園

PHOTO & TEXT / JUNYA KATO(DAYZ.)

2015年1月。20年ぶりの大雪が降った山形は、その日だけ快晴。突き抜けるような空の青と、きらきらと光る白。どこまでも続く山に囲まれた町のまんなかで、目の前に広がる圧倒的なコントラストにめまい。パノラマ。そんな景色の中で、ときどき足元を雪に取られ、転びそうになりながらながら、胸いっぱいに冷気を吸い込む。

山梨に続きだいずの魅力を発掘するために編集部が向かった先は山形。東北・山形は「おいしいもの」で溢れる街。そば、ラーメン、米沢牛、芋煮、さくらんぼ、すいか、ラ・フランス、日本酒、ワインうんぬん…と、書いているだけでまえがきが終わるほど。そしてこのおいしさの源は、夏はとにかく暑く、冬はとことん寒い山形という土地の、その空気や水中にただよう生命力である。そう思わせてくれるような町で、ぼくらは新しいだいずの魅力に出会うことになります。

山形県東置賜郡高畠町「萩原農園の大豆菓子」

だいずを食べる。と、聞いてみなさんはどんな「かたち」の、どんな「味」を想像しますか? 例えば DAYZ. で紹介している「しょうゆ」や「みそ」、「とうふ」や「なっとう」は、あくまでだいずを使った加工品なので、これはなかなか「だいずを食べる」という感覚にはなりにくいかもしれません。「枝豆」「きなこ」というハイレベルな回答はあります。だいずの「素材」に近いかたちで食べる例としては「煮豆」や、おせちの「ひたし豆」が主流ですかね。カレーやチリビーンズなんかは「ひよこ豆」が主流ですし、ミックスナッツにだいずは入ってません。いずれにしても、なかなか食べる機会が少ない、というのが現状のように思います。

では、あの「まんまるだいず」を、そのままおいしく食べるには?

今回、取材させていただいた萩原農園の大豆菓子は、だいず本来のおいしさがぎゅっと詰まった、おいしい『だいず』でした。

もらって嬉しい。
あげて気持ちいい。

萩原農園の大豆菓子の魅力を語る上で欠かせない要素の1つに『デザイン』があります。パッケージはもちろん、チラシやWEBに至るすべての、シンプルで丁寧なデザインからは、素朴だけれど個性的な大豆菓子の魅力、畑と向き合う農家でもある萩原さんの仕事の丁寧さ、そして何より少しでも多くのひとに手に取ってほしいという作り手の想いが伝わってきます。

もらって嬉しいのはもちろん、誰かにあげて気持ちがいい、そんな風に思わせてくれるパッケージと萩原さんの想いは、ひとからひとへ。地元の物産館での取り扱いからはじまった大豆菓子は、県内の雑貨屋やカフェ、ヘアサロンへバトンのようにつながり、さらにたくさんのひとからひとへ。いまでは、福島、東京、福岡と販路を広げ、より多くのひとたちの手に渡っています(メールオーダーも可)。

たべてたのしい。
飲んでたのしい。

そんな萩原さんの想いがこめられたパッケージに貼られた虹色のラベル。このラベルは、それぞれ、個性あふれる大豆の種類と、それぞれの味付けによって分かれているのですが、実はそれだけではなく、ビール・赤ワイン・白ワイン・日本酒・コーヒー・紅茶・緑茶と、各種大豆と、その味に合うオススメの「飲み物」が紹介されています。

例えばビールなら、甘みと香りのよい「大豆」にシンプルな「塩」で味付け。コーヒーにはあっさりとした「大豆」に「黒糖」がけ。そして何より日本酒がおもしろい。「くらかけ豆」という独特な香りと荒々しい食感が特徴のすこし変わった「大豆」に、ちょっとだけ「塩」がまぶしてあって、甘さのある日本酒のくちなおしにちょうどいい絶妙なあんばい。たのしみながら食べてほしいという、萩原農園さんからのおいしい提案。

おいしいだいずで
地域をつなぐ

萩原 —「農家に生まれて、農家がイヤだと思ったこともあったけれど、ある日、友人に「いまの時代、若い農家っていうのは強みだから頑張れ」って言われてからは「少数派だからこそできることがある。見てもらえるチャンスがある。」って考えるようになって、自分たちの世代や、こどもたちに喜んでもらえるやり方はないかと、仲間と考えて生まれたのがこの大豆菓子。大事に育てた大豆だから、加工して売るだけじゃあなく、果物みたいに贈りものとして渡せたらいいなって。それに、高畠はワインも有名で、ワイナリーが近所にあるから、そこに来る観光客にも喜んでほしいっていう想いも。それで自分の住んでいる山形が元気になれば嬉しい。おかげさまで、いろいろなお店で取り扱ってもらえるようになってきたので、これからは生産量の管理が心配です(笑)」

つくって、贈って、分けあって。
どんどん広がるおいしいリンク。

きれいな水と、稲作に向いた気候。日本有数の米どころでもある山形。萩原さんの農園でも主にお米が作られています。行政による減反政策(米の作りすぎを防ぐための政策)の中、余った土地で「おいしいごはん」に合うものを作れないか? と、はじめたのがだいず。みそやなっとうなどに加工し、仲間たちと、おいしくごはんをみんなでおいしく食べたい。という想いからはじまりました(ちなみに萩原農園さんのだいずを使った『たかはた秘伝納豆』は絶品!) だいずが、山形の名産の日本酒やワインとつながって、『おいしい』をキーワードに、つくって、贈って、分けあって、つながって、どんどんリンクしていく。ひととひとだけではなく、町から町へとその輪は広がり続けています。「おいしい」がたくさん詰まった山形という土地だからこそつながる輪。

さいごに

ふだん使い慣れている「しょうゆ」や「みそ」、「とうふ」や「なっとう」を、いつもよりちょっといいものに変えるのは、それだけでもなかなか難しいことなのかもしれないなあと、DAYZ.を通じて痛感しつつも、でも、それができたら、とてもいいことだと思い試行錯誤をしていた去年の暮れの編集部の元に届いた、おいしい大豆菓子。「変える」ことは難しいけれど、いつものラインナップに「足す」ことは、きっとたのしい。しかもそれが、おいしくて、作り手の気持ちのこもったものであればなおさら。

おいしいものが好き、お酒が大好きなDAYZ.編集部のデスクには、つねに萩原農園の大豆菓子が。仕事のあとのビールのお供に。友達とのちょっとした飲みの席や、来客の際のお茶請けとしてもよろこばれます。『作り手』の想いが詰まったおいしい大豆菓子だからこそ。いつだって、そんな誰かの想いが、ぼくらのくらしを、ゆたかにしてくれています。

萩原農園の大豆菓子 /
デザイン:republica , 加工:横山製菓 , 取材協力:spiral+café

萩原農園

〒999-2176 山形県東置賜郡高畠町糠野目1024

※ 販売店ではございません。お買い上げを希望される方は WEB またはメールよりお願いします。

取り扱い店一覧は コチラ から。

WEB:http://hagiharanoen.jp
MAIL:mail@hagiharanoen.jp

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